”ふうすい”と”風水”の巻

米子市内のN様のお宅で

N様 「膝が悪くなったので腰掛け便器にしたいのですが・・」
行ってみると
列車に使用してあるような、段差のついた兼用便器でした。
N様 「リフォームするとどれくらいかかります?」
私 「えーと、便器が20万円、段差を無くす改装費が数万円・・」

N様 「もっと安く出来ませんか?ここ、借家なんです」
私 「じゃあ、既存の便器にかぶせるカタチのものがあるんですが」
「それでしたら10万円もあれば、おしりを洗う機能もついていますし・・」
N様 「じゃあそれにして下さい」


数日後、商品が届いたので早速取り付けました、
所要時間およそ2時間。
N様 「こんなに簡単につくのですか?」
「もっと早く頼めば良かった!」
とても感謝されて気持ちよく帰りました。

翌日、N様からお怒りの電話。
N様 「お宅に取り替えてもらったら、便所が臭くて使えないわ!」

早速飛んで行ってみると、
N様 「ど〜ゆ〜こと!いい加減な工事してるんじゃないの!」

床面がタイルで仕上げてあるトイレには、排水口があります。
私 「奥様、”ふうすい”が切れてます」
「だから臭うんです」

N様 「あなたのところは風水のリフォームやってるんでしょ!」
「風水は、時間がたてば切れるなんて聞いたことがないわ!」
怒りが頂点に達するようなお小言・・

私 「あの〜、”風水”じゃなくて、封水なんです」
床の排水口は、水洗いしたとき流すためにあります。
下水のニオイが上がらないように
わずかに水を貯めて防ぐ「トラップ」と呼ぶ
排水金具なのです。

N様 「そう言えば、最近掃除機ばかりで、
水を流して掃除していなかったわ」


そうなんです、
ときどきコップ1杯程度は水を入れておかないと、
水分が乾燥して、配管から下水のニオイが上がってくるのです。


その後、お怒りの電話は全くありません。
めでたし、めでたし。。

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【つづく】

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